▪︎春旅−信州へ−

土曜は家から出ずに

ずっとくっついて過ごし、

日曜の未明3:30に起きて一路長野へー

まだアルプスには残雪があり

それが青い空に映えてとても美しかった。

戸隠の奥社に聳え立つ木々の荘厳

「鏡池」

後ろに見えているのは「雷滝」

梓川@上高地

共々に、互いの後ろ姿を何枚も撮っていた二人でした。

30歳から50歳までの、20年を生きた長野。

子供たちと共に生きた長野。

たくさんの記憶のカケラ達がキラキラと降ってきては

春の空に溶けて消えた。

子供たちの父親や、

私を殴った前夫。

彼らと走ったたくさんの道を

彼の運転で走った。

どこを通っても懐かしさと一緒に

鈍い痛みが蘇るんだけれども。

彼が、それらの全てを上書きしていくのを感じて、

私は助手席で幸福だった。

旅の行き先に長野を選んでくれたこと。

目的地も、そのルートもみんな彼が調べてスケジュールを組み、

私はすべてを彼に委ねた。

日帰りで夜に帰宅し、家で食卓を囲み、

月曜はまた、どこへも行かずにピッタリとくっついて過ごした。

金土日月と3泊4日、

私たちはとても仲が良くて、

いつも穏やかに、にこやかに話をし、

時々二人で大笑いし、

いつもどこか触れ合いながらテレビで映画を見、

ベッドやリビングで愛を交わした。

過ぎた時間はまるで夢のようなんだけれど。

夢では無かった。

彼と私はずっと一緒にいたし、

私たちは互いの想いを感じて幸せだった。

週末の食事たち。

みんな彼のリクエストで

みんな彼が平らげていく。

私は、ただ彼のためだけに料理をし、

それを頬張る彼を見て満たされた。

今日からは娘が2泊で遊びに来ます。

生きるということは

清濁どちらもあってこそなのだと。

このくらい生きてくると本当に良く解る。

どちらもあって良い。あるいはー

どちらもあるからこそ良い。と思える。

苦しみや悲しみも。あって良いし、あるからこそー

今、彼と過ごす時間をこんなにも慈しめるのだろう。

GWは彼に予定が入って一緒に過ごせなかった時間もあったけれど。

その翌週にこうして、

それに余りある時間が舞い込む。

そして彼は、仕事していないすべての自分時間を私と過ごす人。

彼が今、毎日行っている現場が、ちょうど月曜に

思いがけず現場の都合で休みになったことも。

何もかもは、偶然のように見える必然に他ならない。

#大人の恋#恋愛小説"最後の最愛#すべては必然