▪︎際限無し

kは土曜の夜にここに来て

日曜の夜に自宅に戻った。

2週間ぶりの二人の時間。

互いに、どこかに触れていないと落ち着かないくらい

二人は触れ合いながら共にいた。

日曜は、春の日和だったけれども

私たちはどこへも行かず、

「今日はどこへ行く?」などとも言わず、

ただただ二人で寄り添い合って過ごした。

朝食のときも

食後の珈琲のときも

昼に再び戯れたときも

昼下がりの午睡のときも。

何をしているときも二人は離れ難くて、

2週間をどうやって離れて暮らしたのかが

思い 出せないほど。

夕方、近所のスーパーに買い物に行った。

kがカートを押し

私が野菜や肉や魚をカゴに入れていく。

何度めの二人の買い出しだったか、

それはずっと前からの二人のルーティンのようで

その、まるで当たり前で自然であることが

私を安堵させた。

カートを押すkの、後ろ姿を焼き付けた。

瞳の裏にも。

心の奥にも。

夕飯の片付けをしているとき

ーオープンキッチンのリビングなので

kの顔はどこにいても見えるー

「明日も、来れたら来るかも」とkが言った。

「うん。明日も明後日も、いつでも。」

皿を洗いながら答えた。

夕べはチーズインハンバーグ

今夜はクリームシチューがいいというので

彼のリクエスト通りの食卓。

日一日。

日、一日と想いは。

加速度をつけ、募り続け、まるで際限が無い。

帰宅したkから短いLineが届いた。

いつも大好きだ、と。

なので私も返した。

私も。

いっつもいっつもあなたが大好き。心底に。と。

#大人の恋#恋愛小説#際限が無い#募る想い