◾︎perfect lover
3 、4、5は彼に予定が入っていて、会えなかった。
そして連休最終日の今日
朝7:12に
「おはよ。7:46 に着くよ」とLineが届く。
そして朝一で。
彼はやって来て、
そしていつもと変わらぬ二人の朝食。
会えなかった時間に訪ねた場所のお土産や、
母から送られてきたフルーツ、とか
たくさんのお土産を携えて彼は来て、
「これはお父さんにね」などと言って私を驚かせた。
渡しに行く?と訊いてみたけれども
恥ずかしいと笑う。
お口に合うかわかりませんが、気持ちです、と言って渡して、と言う。
出かけた先での写真や動画を、みんな見せてくれる。
色々なエピソードを話してくれる。
彼と私とはいつの間に。
なんだか家族のようになってきている、と感じた。
私の子供たちのことや
仕事のことなども、さりげなく訊いてくれる。
この
優しい人に対して。
偽りや翳りなどの、一切無いこの人に対して。
私は、時々
不安になったり
悲しくなったり
切なくなったりしているのだけれども。
けれども少なくとも彼は。
そのような類の諸々の気持ちを
私に抱いたりはしないのだということを。
彼といるととても感じる。
とても感じて私は少し
自分を恥じたりもしている。
今夜はビーフシチューが食べたいと言うので
リクエストに応え
彼のお母さんからのお土産のパイナップルを剥き
枝豆を茹でたりして二人の食卓。
今夜はアルコールが飲めないので
ワイングラスに水で乾杯した。

帰宅した彼から、いつものただいまのLineが届く。
「わかば、ただいま
ほんとは連休中もうちょっとゆっくりする予定だったんだけど、
立て込んでしまって申し訳ない
週末の連休使っておでかけしよう
大好きだよ」

パーフェクトな恋人。
彼のどこを不安に思う?
彼の何に悲しくなる?
なぜ彼を想って切なくなる?
私は自問している。
そして。
答えは出ない。
ただわかっているのは、
彼の気持ちは彼のものだということ。
そして、
私は彼を愛していて。
それが一番大事で、確かな気持ちなのだ、ということ。
週末がまた巡る。
私は彼を待つだろう。
一日千秋の想いで。
そして彼はここを訪ねてくるだろう。
それを繰り返しながら
たくさんの時間を重ね、重ねて、
揺るがない二人になれたらと
心から願う。
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