▪︎愛しても恋しても
海の日の3連休。
だけれども。
先週末、彼が
「土曜も月曜も仕事になった」と言うので
何だか私はがっかり、、と言うより
悲しくなってしまった。
しかも、土曜日は遅くなる、とも言われていたうえ、
月曜から金曜までLineもこなかった。
悲しみばかりが先立つ。
土日月、と3日間、一緒に過ごせるものだと勝手に思い込んでいた。
勝手に思い込み、
思い込んだ通りにことが運ばないと落胆する。
彼には一切の落ち度が無いと言うのに。
私は一人で悲しみ、一人で思い込んだ。
ーそして、時々小さなため息をつきながらー
彼の帰りを待った。
ーこれだからー
思い込みはいけない。
いつもクライアントの皆さまに伝えていることだ、と思う。
そして。けれども。
遅くなると言っていた彼から連絡があったのは
昨日の19:30。
思いがけないくらいに早い時間だった。
「これから行っても大丈夫?」
「大丈夫よ、もちろん」と返信をし、
用意していた素麺の具ー卵を焼いたり、キューリを切ったりーを支度したり
オニオンをスライスしたり
生姜を擦りおろしたりと。
彼のために料理を始めると
私の心の曇りは幾分和らいだ。
なぜかと言えば、
好きな人のために何か
ー料理でもいいし
風呂を沸かすとか、
着替えやタオルの用意をするとかー
できることのあることが、とても幸福だと気づいたから。
平日
ーお仕事のとき以外はいつもー
誰とも話さずに一人ぼっちの私にとって。
そして私の彼は20時半くらいに帰ってきた。
玄関でするキスもハグも、
そのタバコの香りも、暖かな手の平も
先週の日曜にこの玄関で送った時とおなじに
それは私だけのものだ、と思う。
「忙しかった?」と訊ねた。
ー4日間の不通の悲しさを糺すような想いでー
「忙しかった」と言う。
「今朝は寝坊したよ」とも。
悲しかったことも。
一人だな、と思ったことも。
二人で過ごす時間の中に溶けて
消えた。
跡形も無く。
今朝はワールドカップの試合の前に抱き合っていたから、
試合開始を15分ほど過ぎてからテレビを付けたらもう
イングランドが1点先取していた。
お昼前から所沢に買い物に出かけ、
帰りにホームセンターに寄り、
二人指を絡めて歩く。
こんなにも満ちた、やさしいやさしい週末。
それを深く心に刻むための
少し悲しい月から土の6日間だったのかしらと。
暑い初夏の空を見上げる。
雲がちの空だったけれども、
あちこちに浮かぶ雲は真っ白で
「夏だねー」と二人で天を仰いだ。
彼は今、リビングで午睡中。
彼の寝息が大好き。
お盆は、四国へー
と話している。
どんな未来が待っていようとも。
二人がそこへ向かっていることには変わりが無い。
それが幸せな結末でも。
それがさよならピリオドであっても。
そこに辿り着くまでは二人は共に歩ける。
そう思った。

そう思ったらー
いずれその時が巡るのだとしてもー
それさえも受け容れようと。
それまでは共に、と。
この人の隣を、と。
今はそんな想い。
どんなに愛しても恋しても。
やっぱり恋は切ないことです。
恋の痛みを知る皆さまにはきっと
わかってもらえると思う。
恋のお話、しましょうね。
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