▪︎縁と感性

日曜の朝、珈琲を飲みながらkと話していた。

恋の話。

人と人は引き合う話。

近い人

感度が合う人

逢いたいと願っている人と

引き合うように

この世界はできている、という話。

それが縁かな、と彼がいい

そう、それが縁よ、と私は言った。

私たちも縁に導かれたのよ、などとは言わなかった。

言わなくても良い、と思った。

二人の内にその言葉は呼応していると

感じたので。

俺は、

大事なのは感性が合うことだと思う、とkが言った。

私もそう思う、と応えた。

そしてその後、私は黙った。

それはー

私たちの感性が合っていると

彼は感じているだろうか、と思ったからで

心が呼応しているのとは違う感覚であったため、なんだけれども。

玄関で、いつものようにー

彼が先に靴を履き

そして振り向いていつものようにー

ーまるで儀式のようにー

彼は必ず玄関で振り向き

私の腰を抱いて

行ってきます、の挨拶にしては

甘過ぎて長過ぎるkissをくれるのだけれども。

そして私も彼の首に腕を回してそれに応えるのだけれども。

その朝私はそれを受けながら

kissとkissの合間に訊ねた。

私たちの感性は合っている?と。

kも、kissとkissの余白に応えた。

うん、と。

なので私は安堵をし

唇を離して

良かった、と言った。

そして、kがいつもの甘い笑顔で笑ったので

私はとてもホッとした。

感性

感度

感受性

同じものを見て、似た感動を覚えたり。

話をしていて。

俺もそう思うよ、とか

私も同じよ、などと会話をしたり。

ギャップや違いよりも

互いが似ていると感じることを好む。

そのほうが、恋は優しい気がする。

私の恋は100%受容。

もう彼のことを、

そのようにしか愛さないと決めている。

どんな彼も。

彼の持ち物も。

彼の大切にする者たちのことも。

受け容れることがわたしの幸福であるよう。

そんな愛し方をしたいと心から思っている。

いつかいずれ。

kにそれを伝えよう。

きちんと、

kの目を見て。

#大人の恋#最後の最愛#恋愛小説#感性が合うのが大事だと思う