▪︎舵取りは君・私はその隣に

青色申告の準備などでここのところ

夜と朝がひっくり返っていた。

先日は、2日間ほど寝ずに過ごしてしまい

二日めの朝が明けたところで、ほぼ準備に目処がつき

ーご褒美にー

冷えた缶ビールを朝っぱらに飲んだ途端に

恐ろしいほどの睡魔に唐突に襲われた。

ズボラな私があの朝、ソファに寝落ちずに

ベッドまで行けたのは

枕元に、先週末kが着ていたパジャマがあったからで、

ー彼がいない夜は私はそれを抱きしめて寝ているー

それを抱きしめてそのまま

翌朝まで私は目覚めなかった。

彼不在の夜のそのパジャマは、

彼そのもの、のように愛おしい。

それを着ていた彼を思い出せるし

彼の甘やかな香りと、タバコの匂いを纏っていて

抱きしめているとまるで

彼を抱いて眠っているような甘い気持ちになれる。

丸2日間起きていたとはいえ、

その後丸1日、目覚めもせずに眠り呆けていられる自分に

「まだまだ若いのね〜」と、声をかけた翌朝でもあった。

桑田さんが

「四六時中も好きと言って」

と歌っているけれども。

私は四六時中ーだからつまり24時間ー

いつもずっとkを想っている。

これまでの恋は、どうだったかしらと考えるんだけれども。

女の恋は上書き

とは、よく言ったもので

k以前の数々の殿方たちのことを

私はもはや、思い出せなくなっている。

実は私の脳は

ー自分で感じていたところではー

女脳よりも、男脳に近い形で成されているのではと。

私はずっとそう思っていた。

ことあるごとに、そのように感じるエピソードも多かった。

けれども、それなのに、それなので。

kに出会って以降

なんだ、私もふつうに女なのか、と

私は驚いたり、或いは少し、憂いたりもしている。

Lineが送られてくる頻度などが

気になったことはこれまで無かった。

ひと月空いても。

相手から

「俺たち別れたの?

付き合ってるよね?」と連絡があり

気づいたら1ヶ月以上経っていた、なんてこともあった。

私は基本的に

自分からは連絡をしない。

緊急連絡があれば別だけれど

男女間において、緊急連絡が必要な事態などは

そう起きない。

なので、

連絡が来たら返事をする。

それは、相手がkでも変わることはない。

なぜ?と訊かれると、返答に困るが、

ーそのあたりが男脳なのか?と自分を訝うところでもある。ー

お互いに仕事があり、

プライベートな自分の時間もあり、

なので

その大切な時間を切り取って

彼が連絡をくれた時には

丁寧に返信を返す。

それを互いにし合うことで

私たちの信頼や恋は育まれてきたとも思っている。

前にも書いたけれども

私たちは一度のLineで500文字以上の長い連絡を取り合う。

手紙のようなそのLineを

ー仕事の合間にー

携帯に打ち込んでいるkを想うと

それが届けられただけで私の胸はいっぱいになってしまう。

恋焦がれ。

待ち続ける

彼からのlove letter。

「今度会えるのはいつ?」

生涯訊け無いquestion。

どんなに君を想っても

この恋の舵取りは君にしてほしくて。

私はあなたの船に共に乗り込み、

波風に煽られぬように

その行方を共に見守りながら

同じ軌道を生きてゆきたい。

同じ方向を見ながら。

君と共に。

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