昼下がりの病院にて

今日は整形外科に受診に来ている。

昨年の11月に、居眠り運転の女の子に追突されて以降、

未だ月に一度の通院中。

整骨院から紹介された、大きな総合病院。

ここに初めて受診した時に気づいたけれど、

ここは9年前、母が救急搬送され、

2週間の入院ののちに亡くなった病院。

あれは深夜だったけれども。

あの暗かった病院の通路も、

幼かった子ども達の不安げな顔も、

弟の泣き声も、

みんな覚えている。

所沢に越してきて4ヶ月、

縁かしら、と思う。

縁なのだろう。

母が

「時々は思い出して」と言っているのかもしれない。

母が亡くなったのは冬の始まりの頃だった。

穏やかな春に。

母を想う昼下がり。