▪︎いずれ、終わりが来るのだとしても

いつからなのか

覚えていない。

そのことに何か

理由があったのかも今は

覚えていないんだけれども。

恋が始まると必ず

その恋の終わり、を思ってしまう。

幸せな日々を送るほどに、

その「別れ」のイメージは色濃く

私を覆う。

しあわせに不慣れだ、

いつもそう思っている。

kは毎日、

朝起きたときと

夜休む前に

長文のLineをくれる。

その甘く、蕩けてしまいそうな朝晩のlove letterを

受け取り、何度も読み返し

心は温かくも、熱くもなるのに

いつか、この日々を失うのでは無いかと。

そんな想いになって

胸がキュッとなる。

それでも。

私はこの恋を離さないだろう。

いずれ、終わりが来るのだとしても。

そこに向かっていく二人のこの

甘い蜜月を。

到底、手放すことはできない。

#恋愛小説#大人の恋#最後の恋#最後の最愛